ルアー塗装剥離実験 ~DIY物語~
月と海の部屋へようこそ!!
最近のシーバスは例年同様、コイカがベイトになっているという情報を入手。行きたいなーと思いつつもなかなか行けないのが最近の現実。経験上、コイカがベイトの時は、透明系のルアーが圧倒的に強い。
よし、ルアーの塗装を剥いでみるか
と言っても、絶対的自身が無いので、テールが折れかけている壊れたルアーで、実験してみました。
では行ってみましょう~
考察
ルアーって、かなりしっかりした塗装がしてあるんですよ。
ひたすら紙やすりで磨くのは時間がかかるし、今回は塗装をするつもりもない為傷が入るのもあまり面白くありません。では、どうやったら楽に塗装を剥離する事が出来るか。多分溶剤を使うのが一番手っ取り早いだろうなということで、3つ候補、シンナーかIPAかアセトン。
シンナーは匂いがきつい為、却下。IPA(イソプロピルアルコール)は時間がかかりそうなイメージが。
今回はアセトンを使って剥離してみます。
※IPA(イソプロピルアルコール)は、車の水抜き剤です。
アセトン
アセトンとは簡単に言うと、ネイルの除光液です。最近は、アセトンではない除光液もありますが、簡単に手に入れる事が出来ます。
成分にアセトンと表記してあれば、アセトンのネイル除光液です。
量が欲しい方は、ネットで純アセトンも購入可能ですよ。
揮発性が高く引火性が高い為、取り扱いには十分な注意が必要です。また刺激臭があり吸引すると頭痛や気管支炎、意識がなくなる事もありますので本当に注意してください。
トリプルフック取外し
まずは、ルアーのトリプルフックとリングを取り外します。取り外しは、プライヤーで行うとスムーズに取り外し可能です。
このシマノから発売されているプライヤー、リング外し(取付)・ラインカッター・魚が釣れた時のフックはずし等、とても便利で使いやすいです。
5年くらい使っていますが、全然壊れないしサビもほとんど出ないためお薦めです。
塗装剥離
トリプルフック、スプリットリングを取り外したら塗装を剥離するため、容器にアセトンを入れます。ここで注意ですが、アセトンがゴムなどに付着すると溶けるため、容器の下にはステンレスバットのようなものを引いた方が良いです。
今回は分かりやすいよう透明容器に入れましたが、耐薬品用の容器でないと溶けたり変形、破損したりするため十分注意下さい。ガラス容器も割れる可能性あります。
次にアセトンを入れた容器にルアーを入れます。
こんな感じでルアーを入れたらすぐに、レッドヘッドの赤色が取れました。
少し時間をおくとアセトンが赤色に染まり、シルバーの部分に変化が出てきました。
分かりますかね?シルバー塗装部にブツブツが出てきたのが。ここで一回取り出してみると、
こんな感じに。
あとは、ひたすらアセトンにつけながらハブラシで磨き、柔らかい布でふき取りながら塗料を剥いでいきます。
とりあえずクリアーにはなりました。
画像は綺麗に見えますが、この下地すごくネチャネチャしてひつこい。結局最終的には耐水サンドペーパーで磨いて仕上げました。
これが仕上げた画像です。これにて終了~
ルアー本体は綺麗なクリアーになりましたが、ここで問題が発生。
リップの部分、マスキングするのを忘れた為、若干溶けてしまいました。
まとめ
今回アセトンを使って剥離してみましたが、アセトンだけでは綺麗にはなりませんでした。結局耐水ペーパーで磨きという工程が必要となります。また、リップの部分が溶けてしまう為、リップが付いているルアーの塗装剥離は向いていませんでした。
大体2時間くらいで剥離は完了するためお手軽ではあります。リップレスのルアーを再塗装する事、前提に剥離するならいいかもしれません。
ということで、今回は失敗です。
次回、時間があるときに、プラスティック用の剥離剤、もしくはIPAで塗装剥離の実験をしてみたいと思います。
本日はこのへんでお休みなさい
MS